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近所につぶれかけの小さな本屋がある。と言っても、本当につぶれかけているのかはよくわからないが、雑誌類以外の新刊書籍が入ることもなく、棚に並んだ本たちの背表紙はほとんどヤケてしまってタイトルが判読不可能なものさえある。
しかし、この本屋さん、おばちゃんがすごいのだ。本棚は既にスカスカ状態とはいうものの、数百冊はある。もう並んでいる本はすべて読んでいるらしく、いつも本についての解説をしてくれる。そして何を買うか決める。新刊書籍だけど、どれもこれも100円。
そんな本屋で買った1冊がこの本。
著者はアンネの日記の
完全版・増補版の編・訳者でもあるミリヤム・ブレスラー。
そう、あの有名な「アンネの日記」の研究本がこの本。
その存在を知らぬ人はいないくらい有名なアンネの日記だけど、実はいまだに読んだことはない。だいたいの内容は知ってはいるのだけどね。それなのにいきなり研究本から入るという。
この本のおもしろいところは、アンネ自身だけじゃなく、隠れ家に一緒にいた両親や姉、ファンペルス夫妻、プフェファー氏や、ミープ・ヒースをはじめとした支援者達など、すべての人達を検証していること。それにより、よりアンネの人柄が見えてくる。
アンネの日記はもちろんだけど、関係書籍などちょっと何冊か読んでみようかなと思う。
それにしてもこのタイトルはどうなんだろうか・・・原題のままなのかな?
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